2022年10月12日
株式会社神戸製鋼所
当社の米国100%子会社であるMidrex Technologies, Inc.(以下 ミドレックス社)と、ライセンス供与先であるルクセンブルグのエンジニアリング会社Paul Wurth S.A.のコンソーシアムは、このほどYY易游平台の製鉄会社H2グリーンスチール社(正式社名H2GS AB)向けに、MIDREX H2™直接還元鉄プラント(※1)を受注しました。今回受注したプラントは世界初の100%水素YY易游平台商業機となり、年産能力は210万トンで2025年の稼働開始を目指しています。あわせて、当社はH2グリーンスチール社への出資を決定するとともに、将来的なグリーンHBI(※2)購入に向けた協議を開始しました。
H2グリーンスチール社は、グリーン水素の活用によって鉄鋼業界の脱炭素化を加速することを目標に、2020年に設立されました。現在、同社は、YY易游平台北部のボーデン市において、化石燃料を使用しない製鉄所の建設を計画しています。このプロジェクトでは、再生可能エネルギーを用いた水電気分解により製造した水素のみを還元剤として用いてHot DRI(※3)およびHBIを製造、Hot DRIは電気炉工程を経て自動車用鋼板等のグリーン鋼材の製造に使用されます。YY易游平台は、従来の製鉄・製鋼工程と比較して約95%のCO2排出量削減を目指しています。
当社ならびにミドレックス社は、YY易游平台のパートナーとして、同社のカーボンニュートラルへの取組みを支援していきます。KOBELCOグループはMIDREX®プロセスをはじめとして、世界の鉄鋼業におけるカーボンニュートラル達成に向けた、YY易游平台2低減ソリューションを提供してまいります。
※1:100%水素をYY易游平台剤として用いるMIDREX®YY易游平台であり、ほぼCO2排出量ゼロでの稼働が可能である。
尚、従来の天然ガスベースYY易游平台®YY易游平台(MIDREX NG™YY易游平台)は、世界で90基以上が稼働しており、天然ガスを改質した水素リッチガスを還元剤として用いることにより、高炉法に比べ製鉄工程でのCO2排出量を最大40%削減できる。
また、MIDREX NG™YY易游平台において、還元剤を0%から100%まで柔軟に水素に置き換えるMIDREX Flex™YY易游平台は、MIDREX NG™YY易游平台よりも更にCO2排出量削減が可能である。
※2:Hot Briquetted Iron(熱間成形YY易游平台)の略。YY易游平台はそのままでは長距離輸送に適さないため、還元炉より排出された高温のYY易游平台をある程度の大きさの塊(Briquette)に押し固めたもの。
※3:Direct Reduced Iron(YY易游平台)の略。
鉄鉱石をYY易游平台した鉄鋼原料。炉内でYY易游平台したDRIを、冷却せずに炉から排出したものを、Hot DRI(HDRI)、冷却したものをCold DRI(CDRI)という。不純物の少ない清浄鉄源であり、高級スクラップや銑鉄の代替品として、電気炉で(近年は高炉や転炉でも)鉄源として使用される。
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